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木村化工機株式会社 エンジニアリング事業部営業部

MVR(自己蒸気機械圧縮)型
蒸留ハイブリッド装置
(MVR 高沸点溶剤回収装置)

蒸留装置はエネルギー消費量が大きいプロセスとなります。そこで、当社では画期的な省エネルギー化を図ることが可能となるMVR型蒸留ハイブリッド装置を提案いたします。
本システムは、蒸発ベーパーを蒸留塔の塔頂から蒸気圧縮機に送って昇圧し、圧縮蒸気を蒸留塔のリボイラ熱源として再利用するヒートポンプシステムです。当社は、塔頂ベーパーの蒸発潜熱を凝縮で損なうことなく自らのプロセスに再利用することにより、これまでにない大幅な省エネルギー性を実現させることに成功しました。
当社では、本システムについて数多くの実績を有しており、安定した蒸留操作と省エネルギーを実現するノウハウを確立しています。(MVR:Mechanical Vapor Recompression)

MVR型蒸留ハイブリッド装置と従来の蒸留装置との省エネルギー性を一例として比較した結果を下図に示します。
従来の蒸留装置では、リボイラの加熱源としてボイラからのスチームを10ton/h供給しますが、MVR型蒸留ハイブリッド装置では、ボイラスチームではなく、自らの塔頂ベーパーを蒸気圧縮機で昇圧して再利用するために、電力を消費しています。
その電力消費量は、400kWh となります。 下図に、スチームと電気代のユーティリティー単価を想定して比較したランニングコストの試算結果を示しております。その結果、MVR型蒸留ハイブリッド装置は、従来の蒸留装置に比べ、6分の1以下という画期的なランニングコストの低減に貢献します。

ラインナップ

型式 液の沸点上昇 ファン圧縮度 C.O.P
MVR-D-F1 ~7°C 6~9°C 20~40
MVR-D-F2 ~16°C 9~18°C 10~20
MVR-D-F3 ~25°C 18~27°C 5~10

C.O.P = [蒸発熱量]÷[ファン理論動力」
(但し、圧縮効率を除く)

蒸発能力 vs 消費動力

蒸発能力

型式

5,000
[kg/h]
10,000
[kg/h]
15,000
[kg/h]
20,000
[kg/h]
MVR-D-F1 170 kW 310 kW 450 kW 590 kW
MVR-D-F2 300 kW 560 kW 820 kW 1080 kW
MVR-D-F3 500 kW 900 kW 1300 kW 1700 kW
  • ※処理量が5,000kg/hr~20,000kg/hが標準機種です。
  • ※消費動力は、MVR FANの動力+付帯機器(ポンプ類)の動力としています。
  • ※型式の説明
    F1:ファン1基, F2:ファン直列2基, F3:ファン直列3基

省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業 補助金 対象装置

本装置は、令和5年度補正予算 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業 補助金
「(I)工場・事業場型 (a)先進設備・システムの導入」の補助対象設備として採択されています。



公募元 :一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)
     https://sii.or.jp/koujou05r/
一次公募:公募期間 2024年3月27日(水)~4月22日(月)、交付決定 2024年6月上旬(予定)
二次公募:公募期間 2024年5月下旬~6月下旬(予定)、交付決定 2024年8月下旬(予定)
事業期間:交付決定日から2025年1月31日(金)まで ※複数年度事業は、交付決定日から2028年1月31日(月)まで
事業概要: 資源エネルギー庁に設置された「先進的な省エネ技術等に係る技術評価委員会」において決定した審査項目に則り、SIIが設置した外部審査委員会で審査・採択した先進設備・システムへ更新等する事業で、申請単位において、原油換算量ベースで、以下いずれかの要件を満たす事業
     ① 省エネ率+非化石割合増加率:30%以上
     ② 省エネ量+非化石使用量:1,000kl以上
     ③ エネルギー消費原単位改善率:15%以上
補助対象経費:設計費、設備費、工事費
補助率 :中小企業者等 2/3以内、大企業・その他 1/2以内
補助金限度額:上限額 15億円/年度 ※複数年度事業の1事業当たりの上限は、30億円
       下限額 100万円/年度
留意事項(抜粋):
 ・補助金の交付決定の前に、既に契約、発注等がなされた事業は、交付対象とはなりません。
 ・交付決定した事業者名、補助事業の概要等はSIIのホームページ等で公表されます。
 ・設備の稼働後、省エネルギーの実績をSIIに報告する必要があります。
 ・当資料は事業の概略を説明するものです。
申請にあたってはSIIホームページにて別途公開される公募要領等を必ずご確認ください。

詳しくは、下記のURLをご覧ください。
令和5年度補正予算 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業(SIIウェブサイト)

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